2024年12月31日に放送予定の「第75回NHK紅白歌合戦」の出場歌手リストが11月19日に発表されました。司会は有吉弘行さん、橋本環奈さんに加えて、伊藤沙莉さん、鈴木菜穂子NHKアナウンサーが務めます。しかし、16年連続で出場していたPerfumeや常連組のゆずが選出外となり、SNSやネット上で驚きの声と様々な意見が飛び交っています。
Perfume、16年連続出場の記録がストップ
Perfumeは2008年の初出場以来、16年連続で紅白の舞台に立ち、女性グループの連続出場記録を誇ってきました。今年は新アルバム『ネビュラロマンス』のリリースや年末のカウントダウンライブ開催など、活動を継続してきたため、選出外のニュースはファンに衝撃を与えています。
SNS上では「毎年当たり前だと思っていたからショック」「紅白にPerfumeがないなんて信じられない」といった声が相次ぎ、彼女たちの選出外が一つの時代の変化として受け止められています。
歌手選考の基準と疑問の声
NHKは選考基準として「今年の活躍」「世論の支持」「番組の企画・演出」を挙げていますが、今回の発表には賛否が渦巻いています。新たに10組の初出場アーティストが名前を連ね、昨年まで出場していたアーティストが複数選出外となりました。
今年初出演するアーティストは以下になります。
紅組：ILLIT / tuki. / ME：I
白組：Omoinotake / Creepy Nuts / こっちのけんと / Da-Ice / TOMORROW X TOGETHER / Number_i / 新浜レオン
SNSやコメント欄には「なぜ活躍しているアーティストが選ばれないのか」「一部の新人に偏った選考では？」といった疑問の声も寄せられています。
視聴者の声
毎年恒例の紅白歌合戦は、かつて「国民的番組」として多くの家庭で親しまれてきました。しかし、今回の選考を受けて、視聴率の低下やその意義についての議論が再燃しています。視聴率が以前ほど高くない現状を踏まえ、紅白が「世代を超えた国民的イベント」としての役割を果たせているのかが問われています。
特に高齢者層や紅白を「家族で楽しむイベント」として記憶している世代からは「昔のように心に響く歌手を増やしてほしい」「他局の音楽特番のほうが見応えがある」といった意見が多く寄せられています。
また、音楽の紅白は、若い世代へのアピールを目的としてK-POPアイドルや海外アーティストを多く取り入れて見られます。一部の視聴者からは「多様性を取り入れるのは良いこと」という声がありますが「紅白らしさが失われている」「日本の音楽シーンをもっと反映させるべきだ」といった批判も聞きます。
視聴者の意見や価値観の多様化は、紅白が目指す課題の本質を浮き彫りにしており、大衆の視聴習慣の変化にどう対応していくかが鍵となるでしょう。
「紅白離れ」とどう向き合うべきか
紅白歌合戦は、かつて「アーティストとしてのステータスの象徴」とされ、多くの人々にとって年末の恒例行事として親しまれてきました。その舞台に立つことは、アーティストにとって名誉であり、視聴者にとっても特別でした。しかし、最近ではその存在意義に疑問を抱く声も増えてきています。
特に、出演を辞退するアーティストが目立ち始めたことから、「紅白に出場する意味は何なのか？」という議論が生まれています。
このような背景には、ネット配信やSNSを活用することで、アーティストは自らファンと直接つながることができる時代となり、いわゆる紅白という「伝統」また、紅白の構成や出演者選びが「合わない時代」と感じる人もおり、視聴率の低下や若年層の関心の薄さが課題となっています。
この影響を受けて、番組の魅力を再構築する方法としていくつかの提案が挙げられています。一つは、視聴者参加型の企画を取り入れることです。例えば、SNS投票や投票で視聴者が応援する仕組みを組み込むことで、見る側が直接紅白に関わる体験ができるという新たな番組作りも期待されています。
紅白歌合戦は、長年続いてきた日本の音楽文化を象徴してきた特別な場です。その伝統を尊重しつつ、視聴者やアーティストにとって再び魅力的な舞台となるよう、時代に合った進化が求められているように思います。
まとめ
今年の紅白は、常連組のないや新たなアーティストの出演など、これまでにない変化が見られる紅白になるでしょう。しかし、今後の方向性に関する議論が再燃する結果となり、紅白歌合戦はこれからどう進化していくのか、毎年大晦日にどんな形で私たちに「歌の力」を届けてくれるのか、注目が集まります。
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