お正月の風物詩「箱根駅伝」。毎年多くの人が注目する一大スポーツイベントですが、「1人で何キロ走るの?」「合計で何キロになるの?」といった基本的な疑問持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、箱根駅伝に関わる距離や時間について詳しく解説します。初心者にもわかりやすく、Q&A形式で読み進めやすい内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
箱根駅伝とは?基本情報をおさらい
箱根駅伝の正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」。1920年に第1回大会が開催され、2024年には記念すべき第100回大会を迎えました。箱根駅伝は、大学生ランナーがタスキを繋ぎながら全10区間で競い合い、往復で東京~箱根間を走り抜けるものです。
以下では、「1人あたりの走行距離」「合計距離」「各区間の特徴」について詳しく見ていきましょう。
箱根伝は1人何キロ走る?
箱根駅伝では、1人あたりおよそ20キロ前後の距離を走ります。この数字にピンと来ない方もいるかもしれませんが、フルマラソン(42.195キロ)の約半分の距離です。学生ランナーにとっても、 20キロを全力で走り抜けるのはかなりの負担がかかるレースです。
箱根駅伝のコース全体像
合計距離
箱根駅伝は往路107.5キロ、復路109.6キロ、合計217.1キロです。これを10区間に分け、それぞれの区間で選手が走ります。
区間ごとの距離
往路(107.5キロ)
1区:21.3キロ
2区:23.1キロ
3区:21.4キロ
4区:20.9キロ
5区:20.8キロ
復路(109.6キロ)
6区:20.8キロ
7区:21.3キロ
8区:21.4キロ
9区:23.1キロ
10区:23.0キロ
区間ごとの距離は大きな差がないように見えますが、往路と復路でルートが異なる部分もあり、差が生じています。
各区間の大体の通過時間
箱根駅伝はただ距離を走るだけでなく、選手たちはハイスピードで走り抜けます。2020年大会のデータを参考に、各区間の平均通過時間をまとめてみました。
往路の平均時間
1区:1時間02分39秒
2区:1時間08分01秒
3区:1時間00分06秒
4区:1時間03分02秒
5区:1時間03分02秒
復路の平均時間
6区:59分22秒
7区:1時間04分23秒
8区:1時間06分37秒
9区:1時間10分27秒
10区:1時間11分05秒
最短の6区では1時間を切るランナーもおり、驚異的なスピードで下り坂を駆け下ります。 一方、9区や10区では疲労が残るため時間が長くなる傾向があります。
なぜ往路と復路の距離が違うのか?
往復する競技であれば、同じ距離になりそうですが、箱根駅伝では往路107.5キロ、復路109.6キロと違います。その理由はルートが一部異なる区間があるためです。
異なる区間
1区と10区
1区(往路)はスタート地点の東京都千代田区大手町の読売新聞東京本社ビル前から直進し、馬場先門までのルートを走ります。
10区(復路)は馬場先門から右折し、日本橋を経由するルートとなるため、距離が23.0キロと長くなります。
4区と7区
4区(往路)では海沿いのコースを走ります。
7区(復路)では陸寄りのコースを選ぶため、距離が微妙に異なります。
2区はなぜ「花の2区」と呼ばれるの?
箱根駅伝の中でも特に注目される区間が「2区」です。この区間は23.1キロとかなりの平地区間であり、各校のエースが登場するため、「花の2区」と呼ばれています、外国人留学生選手が多く利用されることも特徴的です。
さらに、アップが激しい2つの坂が選手を苦しめ「ごぼう抜き」などのドラマが生まれている区間でもあります。
山登りと山下りの違い
山登り(5区)
5区は標高差約834メートルを駆け上がる、体力的にギリギリな区間です。この区間ではスタミナだけでなく、坂道に強い適応力が求められます。
山下り(6区)
6区は逆に一気に標高を下げる区間で、選手は時速20キロ以上の速度で走ることもあります。体への負担が大きく、経験が重要な区間です。
箱根駅伝観戦をより楽しむために
箱根伝は距離や時間だけでなく、選手の走りに込められたドラマや戦略も魅力の一つです。次回観戦する際には、各区間の特徴や選手の得意分野を意識してみてはいかがでしょうか? タスキに託された想いを感じながら見ていると、さらに感動が伝わりますよ!
コメント