時間計算のやり方・無料電卓を使った勤務時間・日数計算の裏ワザ集

時間計算は、一見すると単純な作業のように思えますが、実際には60進法という特殊な単位体系を扱うため、慣れていないと誤差や計算ミスが生じやすい作業です。

特に「時間計算のやり方・電卓使用」と検索している方は、勤務時間の集計や作業時間の配分、あるいは割合計算など、正確さが求められる場面に直面しているのではないでしょうか。

本記事では、電卓で行う時間計算の基本ステップから、カシオ電卓での時間入力と計算の流れ、さらにシャープ電卓の時間計算機能を使う手順までをわかりやすく解説します。

さらに、時間の足し算・引き算をスムーズに行う方法や、7時間45分の10％を簡単に計算する手順といった具体例も盛り込みます。

加えて、iPhoneで使える時間計算アプリの紹介や、無料の時間電卓・計算サイトの活用法、勤務時間や日数を自動計算できる電卓機能、分数や割合を時間に変換して計算する方法まで幅広くカバー。

この記事を読めば、どのような電卓やツールを使っても、時間計算を正確かつ効率的にこなせる知識が身につきます。

＜記事のポイント＞
・電卓を使った時間計算の正しい手順と入力方法
・機種別（カシオ・シャープ・関数電卓）の時間計算操作方法
・勤務時間や割合を正確に求める具体的な計算例
・アプリや無料サイトを活用した効率的な時間計算方法

時間計算のやり方・電卓を使った基本の方法
時間計算のやり方・電卓の応用と便利ツール

時間計算のやり方・電卓を使った基本の方法

電卓で行う時間計算の基本ステップ
カシオ電卓での時間入力と計算の流れ
シャープ電卓の時間計算機能を使う手順
関数電卓で時間を計算するときの注意点
勤務時間を電卓で正確に求める方法
普通の電卓で時間を計算するコツ

電卓で行う時間計算の基本ステップ

時間計算を電卓で正確に行うためには、通常の数値計算とは異なる手順を理解しておく必要があります。時間は60進法で表されるため、分や秒を扱う場合は小数の感覚で計算してしまうと誤差が生じます。

まず重要なのは、計算に使う電卓が時間計算機能に対応しているか確認することです。「HMS」や「時間計算」などの専用キーがあれば、時・分・秒をそのまま入力して計算できます。

一般的なステップとしては、最初に時刻を入力し、時間キーで区切ります。例えば「9時15分30秒」であれば、[9]→[時間]→[15]→[時間]→[30]→[時間]の順です。次に、加算・減算・乗算・除算など必要な計算キーを押し、続いて比較する時刻や数値を同じ形式で入力します。

そして最後に[＝]キーを押すと、計算結果が時間形式で表示されます。このとき、時間単位での結果だけでなく、分や秒単位に変換して表示できる機種もあります。

電卓で時間計算を行う手順とポイント

項目	内容	注意点
60進法の理解	時間は「1時間＝60分」「1分＝60秒」で構成されるため、小数計算とは異なる扱いが必要	小数感覚で計算すると誤差が発生
対応機種の確認	「HMS」キーや「時間計算」キーがある電卓なら、時・分・秒を直接入力して計算可能	非対応機種では直接計算不可
入力方法（HMSキーあり）	例：9時15分30秒 → [9]→[時間]→[15]→[時間]→[30]→[時間]	入力順を間違えると結果が不正確になる
計算手順	①最初の時刻入力 → ②加減乗除の演算キー → ③比較する時刻や数値入力 → ④[＝]	必要に応じて結果を分や秒に変換表示可能
HMSキーなしの場合	すべてを分または秒に換算して計算 → 計算後に時間へ再変換	手間がかかるが正確な計算が可能
活用例	勤務時間集計、映像編集、スポーツ記録計算など	長時間・複雑な計算ほどHMSキー搭載機種が便利

もし時間計算キーがない電卓を使う場合は、すべてを分や秒に換算してから計算し、最後に時間に戻す方法を使います。最初は手間がかかりますが、計算手順を理解しておけば勤務時間の集計や動画編集の時間調整など、さまざまな場面でスムーズに対応できます。

カシオ電卓での時間入力と計算の流れ

カシオの時間計算対応電卓では、直感的な操作で時刻を入力できるのが特徴です。

入力の基本は、時・分・秒の区切りごとに[時間計算]キーを押すことです。

例えば「14時36分12秒」から「8時25分36秒」を引く場合、[1][4][時間][3][6][時間][1][2][時間]→[-]→[8][時間][2][5][時間][3][6][時間]→[＝]の順になります。

このとき、表示される結果は「6-1036」のような形式で、最初の数字が時間、後半が分と秒を意味します。

さらに便利なのは、計算結果をH（時間）、M（分）、S（秒）単位で切り替えて表示できる点です。業務時間の集計では、時間単位での把握が多いですが、精密な作業では秒単位まで確認できるのは大きな利点です。

カシオの時間計算対応電卓

ただし、カシオ電卓は機種によってキー配置や表記が異なるため、購入後は必ず取扱説明書でキーの役割を確認しておくことが重要です。

カシオの時間計算対応電卓の使い方と注意点

項目	内容	注意点
入力方法の基本	時・分・秒の区切りごとに[時間計算]キーを押す	機種によってキー名称や位置が異なる
計算例（引き算）	例：「14時36分12秒」−「8時25分36秒」入力：`[1][4][時間][3][6][時間][1][2][時間] → [-] → [8][時間][2][5][時間][3][6][時間] → [＝]`	結果は「6-1036」のように表示（6時間10分36秒）
結果表示形式	H（時間）、M（分）、S（秒）単位に切替可能	用途に応じて単位を変更して確認
業務での利点	勤務時間集計や作業時間測定で直感的に扱える	秒単位までの精密管理が可能
機種ごとの違い	キー配置・表記が異なるため、取扱説明書で確認必須	慣れるまでは誤入力に注意
他機能との併用時の注意	税計算・定数計算などのメモリー内容が残っていないか確認	不要な値が残っていると誤計算の原因に

また、税計算や定数計算と併用するときは、メモリー機能に前の計算が残っていないかを確認してから作業を進めると、誤計算を防げます。こうした流れを覚えておくと、カシオ電卓の時間計算は効率的に使いこなせます。

シャープ電卓の時間計算機能を使う手順

シャープ製の時間計算対応電卓は、カシオと同様に時・分・秒を直接入力できる構造ですが、キー名称や配置が若干異なります。

シャープ製の時間計算対応電卓

多くのモデルでは「時間」や「HMS」キーを使用して入力します。例えば「9時15分」から「17時45分」までの勤務時間を求める場合、[1][7][時間][4][5][時間]→[-]→[9][時間][1][5][時間]→[＝]と押せば、差分が表示されます。

このとき、休憩時間がある場合は、その時間を同じくHMS形式で入力し、[−]キーで差し引くことで実労働時間を出せます。シャープの電卓は機種によって「時間→分→秒」の順番が固定されており、秒を省略した入力も可能です。

シャープ製時間計算対応電卓の特徴と操作手順

項目	内容	注意点
入力方法の基本	「時間」キーまたは「HMS」キーを使い、時・分・秒を区切って入力	機種によってキー名称・位置が異なる
計算例（勤務時間算出）	例：「9時15分」〜「17時45分」入力：`[1][7][時間][4][5][時間] → [-] → [9][時間][1][5][時間] → [＝]`	秒を省略して入力可能
休憩時間の差し引き	休憩時間をHMS形式で入力し、[−]で差し引く	実労働時間の算出に便利
表示形式切替	HMS（時・分・秒）、時間単位、分単位への切替可能	作業内容に応じて使い分け
操作上の注意	入力順やキー押し間違いで形式が崩れる場合あり	1回目の入力後に表示確認習慣を推奨
その他特徴	操作音が小さく静かな環境でも使いやすい	機種によっては秒表示を省略可能

結果表示はHMS形式のほか、時間単位や分単位での切替もできるため、作業内容に応じて表示方法を変えられます。ただし、入力時にキーを押し間違えると形式が崩れ、正しい結果が得られなくなるため、1回目の入力後に表示を確認する習慣をつけることが大切です。

また、シャープ電卓は比較的操作音が小さいため、静かなオフィスや会議中でも周囲に配慮しながら計算できます。正しい手順を理解しておけば、シャープ電卓は日常業務から精密作業まで幅広く活用できます。

関数電卓で時間を計算するときの注意点

関数電卓で時間計算を行う場合は、一般的な商用電卓とは操作方法が異なる点に注意が必要です。多くの関数電卓はデフォルトで10進法の計算を行うため、60進法の時間を直接扱えないケースがあります。

そのため、時間を分や秒に変換してから計算する手順が必要です。例えば「2時間30分」を計算に使う場合、まず時間を分に直して「150分」とし、計算後に再び時間に戻します。

一部の高機能モデルには「DMS」キーや「HMS→」変換キーが搭載されており、度分秒の概念を使って時間計算を行うことも可能です。ただし、この機能は角度計算や測地計算を前提としている場合があり、純粋な時間計算と混同すると誤差が生じます。

さらに、関数電卓はメモリーや定数設定など多機能なため、前の計算結果や設定が残っていると予期せぬ数値になることもあります。計算前にはAC（オールクリア）で状態をリセットし、単位設定を確認することが大切です。

関数電卓を使う最大のメリットは、高度な数式や統計計算と時間計算を組み合わせられる点ですが、その反面、操作の複雑さや設定ミスのリスクがあるため、作業前の確認と練習は欠かせません。

勤務時間を電卓で正確に求める方法

勤務時間を電卓で求めるときは、時刻のまま計算するか、分や秒に変換してから計算するかのどちらかを選びます。

時間計算機能付きの電卓であれば、出勤時刻と退勤時刻を時・分・秒ごとに入力し、[時間計算]キーを使って差を求めます。その際、休憩時間がある場合は同じ形式で入力して引き算し、実際の労働時間を導きます。

無料時間計算機

一方、通常の電卓しかない場合は、まずすべての時刻を分に換算します。例えば9:15は「9×60＋15＝555分」、18:00は「18×60＝1080分」とし、1080−555＝525分が拘束時間です。そこから休憩時間を差し引きます。

計算後は60で割って時間と分に戻します。労働時間計算では1分単位の精度が必要で、端数の切り捨ては原則認められていません。また、始業・終業の打刻時刻に着替えや準備時間が含まれるかを確認することも重要です。

勤務時間を電卓で求める方法

方法	手順	特徴・注意点
時間計算機能付き電卓	①出勤時刻を[時間計算]キーで時・分・秒ごとに入力 ②退勤時刻を同じ形式で入力し、差を計算 ③休憩時間も同じ形式で入力して差し引く	・時刻のまま計算でき、変換不要・HMSキーの押し順を間違えると結果が不正確に
通常電卓（分換算）	①すべての時刻を分に変換（例：9:15＝9×60＋15＝555分） ②退勤分−出勤分で拘束時間を算出 ③休憩時間を分単位で差し引き ④60で割って時間と分に戻す	・手間はかかるがどの電卓でも可能・分換算と戻し計算で誤差防止に注意
精度確保	労働時間は1分単位で計算、端数切り捨ては原則不可	法的基準に準拠する必要あり
時刻の取り扱い	打刻時刻に着替え・準備時間が含まれるか確認	実労働時間に影響する場合あり
給与計算との連動	計算後に割増賃金（残業・深夜・休日）該当を確認	給与精度向上のため同時チェック推

計算後は、割増賃金が発生するかどうかも同時に確認すると、給与計算の精度が上がります。

普通の電卓で時間を計算するコツ

時間計算機能がない電卓を使う場合は、60進法を10進法に変換してから計算することが必須です。

基本は「時刻を分または秒に換算してから計算し、結果を再び時間に戻す」流れです。例えば、14:36から8:25を引く場合、14時36分は876分（14×60＋36）、8時25分は505分（8×60＋25）に変換します。876−505＝371分で、6時間11分となります。この方法はどの電卓でも使えるため、時間計算機能がない環境でも対応可能です。

コツとして、換算と逆換算のときに計算メモを取るとミスを防げます。また、複数の時間を合計する場合は一度すべて分に変えてからまとめて足し算し、最後に時間形式に戻すと効率的です。

ただし、割り算や掛け算を行うときも、必ず同じ単位にそろえる必要があります。慣れないうちは小さな誤差が出やすいため、計算後に逆算して結果を検証する習慣をつけると安心です。

時間計算のやり方・電卓の応用と便利ツール

時間の足し算・引き算をスムーズに行う方法
7時間45分の10％を簡単に計算する手順
iPhoneで使える時間計算アプリの紹介
無料の時間電卓や計算サイトを活用する
勤務時間や日数を自動計算できる電卓機能
分数や割合を時間に変換して計算する方法

時間の足し算・引き算をスムーズに行う方法

時間の加減算を効率的に行うには、電卓の時間計算モードを活用するか、手動で単位をそろえることが大切です。

時間計算モードでは、例えば「3時間45分」＋「2時間30分」を求めるとき、[3][時間][45][時間][＋][2][時間][30][時間][＝]と入力するだけで結果が時・分形式で表示されます。

機能がない場合は、それぞれを分に直して計算します。このとき、分の合計が60以上になった場合は繰り上げ処理を行い、60未満の場合はそのまま残します。

時間の加減算を効率的に行う方法

方法	手順	特徴・注意点
時間計算モード使用（対応電卓）	①1つ目の時間を[時間]キーで区切って入力 ②演算キー（＋または−）を押す ③2つ目の時間を同様に入力 ④[＝]で結果を表示	・時・分形式で即表示される・HMSキーの押し順間違いに注意
手動計算（分換算）	①各時間を分に換算（例：3時間45分＝225分） ②加減算を行う ③結果を時間と分に戻す	・対応機種不要・分が60以上なら繰り上げ、マイナスなら借り入れ処理が必要
足し算のポイント	分の合計が60以上の場合は60分＝1時間として繰り上げ	複数日の総作業時間計算に有効
引き算のポイント	分がマイナスになる場合は1時間借りて60分を足す	勤務時間や経過時間計算で頻出
活用例	勤務時間集計、会議記録、動画編集時間の合計	計算途中で単位をそろえると誤差防止に効果的

引き算では、分がマイナスになる場合に時間から1時間を借りて60分足す手順を忘れないことが重要です。勤務時間集計では足し算より引き算のほうが多く使われますが、複数日の合計や動画編集の総作業時間の算出などでは足し算も頻繁に使います。

計算途中で形式をそろえておけば、手計算のときでも間違いを防ぎ、作業時間を短縮できます。

7時間45分の10％を簡単に計算する手順

割合計算を時間に適用する場合、まず時間を分に変換するのが基本です。

7時間45分は7×60＋45＝465分です。この465分の10％を求めると、465×0.1＝46.5分になります。結果を時間形式に戻すと、0時間46分30秒です。

時間計算機能付き電卓では、[7][時間][45][時間][×][10][％]と入力するだけで時間形式のまま結果を表示できます。この方法は残業時間の割増計算や作業時間の配分計算などでも応用できます。

ただし、パーセント計算の順序を間違えると誤った結果になるため注意が必要です。また、少数部分を秒に変換する際には、0.5分＝30秒というように正確に換算します。

割合計算を時間に適用する方法

方法	手順	特徴・注意点
手動計算（分換算）	①時間を分に変換（例：7時間45分＝7×60＋45＝465分） ②分単位で割合計算（例：465×0.1＝46.5分） ③小数部分を秒に換算（0.5分＝30秒） ④時間形式に戻す（0時間46分30秒）	・どの電卓でも可能・小数→秒変換を正確に行う
時間計算機能付き電卓	①[7][時間][45][時間]と入力 ②[×][10][％]を押す ③時間形式のまま結果表示	・HMS形式のまま計算可・％計算の順序ミスに注意
応用例	残業割増計算（例：勤務時間の25％増）作業時間配分（例：全体時間の60％）	・業務効率向上に有効
端数処理	四捨五入・切り上げ・切り捨ては社内規定に合わせる	・給与計算や工数管理で必須
注意点	割合計算後は必ず時間形式に戻して確認	小数のままでは誤解の原因に

業務で使う場合、時間単位の四捨五入や切り上げ・切り捨てのルールを社内規定に合わせることも忘れてはいけません。こうした手順を身につければ、割合計算と時間換算を迷わず行えるようになります。

iPhoneで使える時間計算アプリの紹介

iPhoneでは、標準の計算機アプリには時間計算機能がないため、専用アプリの利用が便利です。代表的なものに「時間電卓（Time Calculator）」や「Hours Minutes Seconds Calculator」などがあります。

▶時間電卓（Time Calculator）ダウンロード

これらのアプリは、時・分・秒の入力に対応しており、加算・減算・掛け算・割り算、さらにパーセント計算まで行えます。

▶Hours Minutes Seconds Calculatorダウンロード

使い方はシンプルで、例えば「8時間25分」から「14時間36分」までの差を求める場合、時・分ごとに入力し、演算子を選ぶだけです。結果は時間形式で表示されるため、再変換の必要がありません。

また、勤務時間の集計や動画編集の作業時間計測など、多様な用途に対応できるのも特徴です。ただし、アプリによっては無料版に広告が表示されたり、一部機能が有料で制限されていることもあります。

業務用途で使う場合は、履歴保存やCSV出力機能があるかを事前に確認すると、後の集計作業がスムーズになります。

無料の時間電卓や計算サイトを活用する

インストール不要で使える時間計算ツールとして、Web上の無料計算サイトがあります。これらはブラウザからアクセスするだけで、時間の足し算・引き算はもちろん、掛け算や割り算、割合計算にも対応します。

無料時間計算機

例えば勤務時間の合計を出す場合、複数の時間を入力して加算すると、結果を自動で時・分・秒形式に変換してくれます。アプリを入れる環境がない場合や、社内のPCで簡単に使いたいときに特に便利です。

ただし、無料サイトは広告が表示される場合が多く、作業効率に影響することもあります。

また、インターネット環境が必要で、オフラインでは利用できません。業務で使う際には、個人情報や機密データを入力しないよう注意が必要です。複雑な集計を行う場合は、機能が不足することもあるため、あくまで簡易計算や緊急時の補助として利用するのが安心です。

勤務時間や日数を自動計算できる電卓機能

一部の高機能電卓には、勤務時間や日数を自動計算できる「時間計算」モードが搭載されています。

カシオやシャープのビジネス向けモデルでは、[時間計算]キーや[HMS]キーを使って出勤時刻・退勤時刻を入力すると、直接勤務時間が表示されます。さらに、日数計算モードを備えている機種では、開始日と終了日を入力するだけで、期間の日数を自動算出可能です。

これにより、年休残日数やプロジェクトの期間計算など、日付管理が必要な業務にも対応できます。

メリットは、60進法を意識せずに計算できるため、変換ミスを防げることです。ただし、操作手順やキー配列はメーカーや機種によって異なるため、初めて使用するときは取扱説明書を確認することが重要です。

また、勤務時間の計算では休憩時間を別途入力しなければならない場合もあるため、その点は注意が必要です。

分数や割合を時間に変換して計算する方法

分数や割合を時間に変換する計算は、業務や日常の場面で意外と多く登場します。例えば、作業時間の30％がどのくらいかを求めたい場合、まず元の時間を分に変換します。

7時間45分なら7×60＋45＝465分です。これに0.3を掛けると139.5分となり、2時間19分30秒に戻せます。同様に、1/4を求める場合も分換算後に割り算を行います。

電卓のパーセントキーや分数機能を使えば、この計算をスムーズに行えます。時間計算機能付きの電卓では、時間形式のまま割合や分数を掛けても自動的に結果を変換してくれるため、換算作業が不要です。

ただし、少数部分を秒に直す際には0.5分＝30秒など正確な換算を意識する必要があります。

分数や割合を時間に変換する計算方法

方法	手順	特徴・注意点
手動計算（分換算）	①時間を分に変換（例：7時間45分＝7×60＋45＝465分） ②割合または分数を掛ける（例：465×0.3＝139.5分） ③小数部分を秒に換算（0.5分＝30秒） ④時間形式に戻す（2時間19分30秒）	・すべての電卓で可能・小数→秒変換を正確に行う
パーセントキー活用	①時間を分に換算 ②パーセントキーで割合計算（例：465[×]30[%]） ③結果を時間形式に変換	・計算が簡単・％入力順序に注意
分数計算機能活用	①時間を分に換算 ②分数キーで直接計算（例：465[÷]4＝116.25分） ③時間形式に戻す	・分割作業に便利・端数処理ルールを確認
時間計算機能付き電卓	①[7][時間][45][時間]入力 ②割合や分数を掛ける（例：×[30][％] または ÷[4]） ③自動で時間形式表示	・換算作業不要・HMSキー操作に慣れる必要あり
業務上の注意	給与計算・工程管理などでは四捨五入や切り上げ・切り捨てルールを適用	・規定に従って処理することが