2025年1月2日と3日に開催される第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は、日本の正月を彩る伝統的なスポーツイベントで、ファンだけでなく、多くの視聴者の関心を集めています。2025年も日本テレビが全面的に中継を担当。本記事では、放送スケジュールや概要を詳しく紹介します。
放送スケジュールの詳細
往路(1月2日)
■放送開始:午前7時50分
■レーススタート:午前8時00分
■放送終了:午後2時05分
復路(1月3日)
■放送開始:午前7時50分
■レーススタート:午前8時00分
■放送終了:午後2時18分
テレビ放送
日本テレビ系列で生中継されます。
ネット配信
TVerや大会番組ホームページでライブ配信されるため、外出先でもスマホやタブレットで視聴できます。
視聴のポイント
■録画を活用:放送時間が長いため、録画してからじっくり楽しむ方法もおすすめです。
■実況とSNSの連動:日本テレビの実況に合わせて、SNSでの視聴者の声や感想を楽しむのも良いでしょう。
大会概要
第101回東京箱根間往復大学駅伝競走は、総距離217.1kmのコースで行われます。
■往路(107.5km/第1〜5区):大手町(読売新聞社前)~ 箱根町(芦ノ湖駐車場入口)
■復路(109.6km/第6〜10区):箱根町(芦ノ湖駐車場入口)~大手町(読売新聞社前)
区間詳細
1区:大手町~鶴見(21.3km)
2区:鶴見~戸塚(23.1km)
3区:戸塚~平塚(21.4km)
4区:平塚~小田原(20.9km)
5区:小田原~箱根町(20.8km)
6区:箱根町~小田原区(20.8km)
7区:小田原~平塚(21.3km)
8区:平塚~戸塚(21.4km)
9区:戸塚~鶴見(23.1km)
10区:鶴見~大手町(23.0km)
注目ポイント
箱根駅伝の第101回大会は、長い歴史と伝統を持つこの競技の新たな章を開く大会となります。
1920年に始まった箱根駅伝は、日本の陸上競技界において重要な位置を占めてきました。当初は、アメリカ大陸横断のための予選会という位置づけで始まり、オリンピック選手の金栗四三(かなくり しそう)氏の発案がきっかけとなりました。
箱根駅伝の特徴には、以下の点が挙げられます。
- 長距離コース:現在開催されている駅伝の中で4番目に長い距離を持つ
- テレビ中継の歴史:1987年からテレビ中継を開始し、多くの視聴者を魅了している
- 大学三大駅伝の一つ:出雲駅伝、全日本大学駅伝と並んで「大学三大駅伝」と呼ばれる重要な大会
第101回大会は、この長い歴史の上に、新たな記録や感動的な場面を生み出す可能性を秘めており、近年シューズなどの技術革新により、記録の更新が期待されています。
この大会は、日本のお正月の風物詩として定着しており、多くの人々に希望と感動を与え続けています。第101回大会も、きっと新たな歴史の1ページを刻むことでしょう。
注目の大学と選手
箱根駅伝2025年大会では、以下の大学と選手が特に注目されています。
青山学院大学
青山学院大学は前回大会(第100回)の優勝校として、連覇を狙う最有力候補です。
■17年連続30回目の出場
■安定した強さを誇り、近年の箱根駅伝で圧倒的な成績を残している
■前回大会では圧倒的なパフォーマンスで優勝を果たした
國學院大學
國學院大學は今シーズン、大学駅伝三冠に王手をかけている注目校です。
■9年連続18回目の出場
■2024年シーズンは出雲駅伝と全日本大学駅伝で優勝
前田康弘監督の指揮のもと、「あくまでもチャレンジャー」の姿勢で箱根駅伝に挑んでいます。
注目選手:平林清澄(キャプテン)
中央大学
中央大学は箱根駅伝の歴史と共に歩んできた伝統校です。
■史上最多97回目の出場
■最多優勝回数14回を誇る
出場回数、連続出場回数、シード回数など多くの記録を保持。
近年は苦戦が続いていますが、伝統校としての意地を見せる可能性があります。
その他の注目校
■駒澤大学:59年連続59回目の出場、前回大会2位の実力校
■東洋大学:23年連続83回目の出場、安定した実力を持つ
■早稲田大学:49年連続94回目の出場、伝統校としての意地を見せる
これらの大学と選手たちの活躍が、2025年の箱根駅伝を盛り上げることが期待されています。各校の戦略や選手の調子、当日の天候など、様々な要因が絡み合う中で、どのようなドラマが生まれるか注目されています。
コースと戦略
箱根駅伝のコースと戦略について、より詳しく解説します。
往路の激戦
往路、特に第2区(鶴見〜戸塚、23.1km)は「花の2区」と呼ばれ、各校のエースが集結する激戦区間です。
- 距離:23.1km(往路最長)
- 中盤に最大の難所である権太坂がある
- ラスト1kmに厳しい上りがある
往路序盤の主導権を握るチャンスで、往路優勝の可能性を大きく左右する区間です。この2区で好位置につけると、往路優勝の可能性が非常に高くなります。ここでは単に速いだけでなく、アップダウンにも対応できる実力者が求められ、オールラウンドな能力を持つ選手が適しています。
復路の逆転劇
最終10区(鶴見〜大手町、23.0km)は、大会全体の勝敗を決める重要な区間です。
- 距離:23.0km
- 平坦なコースが多い
- 最後の直線で勝負が決まることも
復路では、単独走を気にせずイーブンペースで走れる選手が重要です。特に最終10区では、前を行く選手を追いかける展開や、後ろから追われる展開など、様々なシチュエーションが考えられます。
全体的な戦略
■往路(1~5区):スピード能力が高く、集団に絡んで競って走れる選手を起用
■復路(6~10区):単独走を気にせず、スタートからゴールまで一定のペースで走り切れる選手を起用
往路で好位置につけることが重要ですが、復路での逆転も十分にあり得ます。特に、往路に起用するような強い選手を復路に残せるチームは非常に強力になります。
箱根駅伝の醍醐味は、この往路と復路の戦略的な選手起用と、それぞれの区間での激しい競り合いにあります。最後まで目が離せない展開が、多くの視聴者を魅了する理由の一つとなっています。
箱根駅伝の魅力
箱根駅伝は、日本のスポーツ文化において、競技大会という枠をはるかに超えた特別な存在です。100年を超える歴史の中で、この大会は日本の正月を彩る最も象徴的なイベントの一つとして定着してきました。
毎年、延べ120万人もの観客が沿道に集まり、テレビでは3500万人以上が熱狂的に視聴する箱根駅伝は、まさに国民的な一大イベントと言えるでしょう。その魅力は、単に走ることだけにあるのではありません。学生たちの青春と情熱、チームへの献身、そして限界に挑戦する姿が、多くの人々の心を揺さぶるからです。
往路と復路の2日間にわたって繰り広げられる熱戦は、まるで一つの物語のようです。23.1キロメートルに及ぶ「花の2区」での攻防、最終区での劇的な逆転、チームの誇りをかけた懸命な走り。これらのドラマは、毎年多くの感動と興奮を生み出しています。
さらに、箱根駅伝は日本の長距離競技の発展にも大きく貢献してきました。多くのオリンピック選手を輩出し、日本の陸上競技の水準を引き上げてきたのです。
この大会の真の魅力は、競技そのものを超えた文化的な意義にあります。学生たちの青春、チームワーク、日本の伝統的な価値観である「努力」と「挑戦」の精神が、ここに凝縮されています。
箱根駅伝は、もはや単なるスポーツイベントではなく、日本の誇りであり、毎年正月に繰り広げられる感動的な物語なのです。
まとめ
箱根駅伝2025年、日テレでの放送時間は、1月2日・3日ともに午前7時50分開始です。長時間の放送となりますが、日本中が熱狂する2日間、ぜひその興奮をお楽しみください。
箱根駅伝は、スポーツの枠を超えた日本の文化的イベントとして、多くの人々の心に刻まれています。選手たちの懸命な走りと、チームの絆、そして大学の誇りをかけた戦いは、見る者に感動と勇気を与え、2025年の大会も、きっと新たな歴史の1ページを刻むことでしょう。
コメント